天の川の撮影・画像処理方法を考えてみる
最近買いたいものばかり増えて悩んでいる、しがない高校生は誰でしょう?
そう、カノパンです。
以前、このブログは自分用に書いていると言ったのですが、天体写真関係は読者の方が読みやすい文章で書くことを心掛けるようにしました。ブログを始めてから2週間が経ち、アクセス解析を初めて見ました。するとアクセス元の7割がTwitter、3割がBing(検索サイト)でした。さらにBingの方を詳しく見ると、光害フィルターで検索すると私のブログがヒットするようです。そこで「これはきちんと読者向けに書かなければ!」となったわけです。
話がそれましたが、今回は新たな天の川の撮影方法についてです。これは天の川でなくとも、銀河であれば使える方法だと思います。ただ、この方法はまだ実際に使えるかどうかの検証が済んでいないので、机上の空論です。また、私は画像処理の経験が浅い上に、カラー合成についてはきちんと理解している自信がないので、そのことはご承知おき下さい。
この処理方法はLRGB合成が基本になっていて、L画像にブロードバンドフィルターで撮った画像とSAO(SⅡ、Hα、OⅢ)画像を加算し、当てはめる方法です。ブロードバンドフィルターの画像は名前が長いので、頭から二文字取ってBR画像としておきます。輝度情報は天の川の流れが写っているBR画像と、星雲のディティールが写ったSAO画像を加算しているので、要はいいとこ撮りです。L画像になるので、露出時間はたっぷりかける必要があります。
- BR、SAO、RGBのフィルターで撮影 (計7枚)
- ダーク減算、フラット補正処理
- 加算平均合成
- BR画像、SAO画像の調整 (合成下準備)
- BR画像とSAO画像を加算合成
- モノクロ化、デジタル現像
RGB画像は通常の合成処理と同じです。
- BGB画像の調整 (合成下準備)
- RGB合成
あとはL画像とRGB画像を合成するだけです。
- L画像とRGB画像をLRGB合成。
- レタッチ
- 完成!
細かく並べると30近い処理になるので、大雑把にまとめてみました。この処理は仮に(BR+SAO)RGB法とでもしておきましょうか。SAOの色情報を捨てるのはもったいない気もしますが、よく見るRGBで表した方がうけが良いでしょうし違和感も少ないです。(私の個人的な意見です) デメリットは総露出時間がえらく長くなるので、冬場の撮影が望ましく、天気運にも左右されることです。他にも冬の天の川は夏に比べてインパクトが小さいことや、バッテリーの持ちが悪いことが挙げられます。
SAO合成した後に星を消して星雲だけの画像を作り、(BR)RGB画像に載せる処理もできそうですね。カラーバランスがぐっちゃぐちゃになりそうですが。そこまで行くと写真というより、絵作りに近いのでどうなのかとも思います。私はそこまで厳密に写真と画像(絵)の区別はつけず、ガンガン処理します。
(BR+SAO)RGBが使えるのかどうか検証してみたいのはやまやまなのですが、何分高校生なので資金繰りに苦労しますね。しばらくは一眼での星景写真がメインになりそうです。まぁメインの学業もあることですし、上ばかり見ていないで他の趣味や高校生活を楽しむことも大切でしょう。それらとの両立を図りつつ高校卒業までには一通り機材を購入して、大学生になったら遠征に行きたいですね。